1人でやらない 関係修復
対話仲介士(ダイアログメディエイター)とは、親子、夫婦、友人、職場など対立やこじれた関係にある当事者同士の冷静な話し合いの場所をつくる役割を担う仕事です。
主な活用例

①パートナー間のすれ違い/感情的な衝突
場面例:言い合いになるたびに同じことを繰り返ししまう。お互い「もういい」と黙り込み(または言い合い)、関係が冷え始めている。
アプローチ例:個別にヒアリングし、感情の奥にあるニーズを可視化。ゴール(相談内容の着地点)を明確にし、相手の言葉の意味を翻訳するサポートを行うことで、”感情を投げつけ合う”から”対話する”空気へと変わる。

②職場内の対人トラブル/一対一で話すのが怖い
場面例:温度差や些細な不満が積もり、空気がぎこちない。直接話すほどではないがこのままだたと働きづらい。
アプローチ例:事実と感情を分け、お互いが抱える”前提”を可視化し、共通の目的(働きやすさ・成果)に立ち返って対話を設計。職場内の人間同士では言いづらいニュアンスや背景を謝罪や反省に偏らず、前向きな関係へと再設計することを重視。

③親子間の価値観のズレ/世代間ギャップ
場面例:将来の話や特定の話題になるとすぐに口論になる。「親が否定してくる」と子が感じる一方で、親も「自分の気持ちを聞いてもらえない」と感じている。
アプローチ例:両者が自分の考えを主張する前に、どこに不安・不満があるのかを丁寧に確認。感情のラベリングや要約を通じて、”言いたかったこと”を言語化する。
正解探し、正論の押し付けではなく理解し合う場をリード。

④学校・教育現場での「どうせわかってもらえない」を越える
場面例:教師と生徒、保護者と教師、教師と教師、生徒と生徒、生徒と保護者。特に、増え続ける不登校や表面化しないいじめ。
アプローチ例:加害/被害という二元論ではなく、「関係の構造」として捉える視点を持ち込む。教師が介入すると関係が硬直化しやすいため、中立の場でまず安全を確保。集団の空気そのものにメスを入れる場づくりによって、当事者を孤立させず”何が起きているか”を見直す対話を設計。

友達をやめたいわけじゃない。ただ、このままは無理
場面例:友人同士、ルームメイト、創作、趣味仲間など普段は仲が良くても気まずさや違和感が積もって、もう以前のように関われない。
アプローチ例:親しさゆえに遠慮し合ってしまう言葉を、第三者の伴走によって少しづつ引き出す。感情を丁寧に言語化していき「続ける/見直す/終える」いずれにも対応できる対話を設計。